2020/01/28
シスプラチン(抗がん剤)から丸1週間が経ち、退院予定の前日。
後一日なのに病院食が我慢できず、院内のレストランでカツカレーを食べた。
完食!
コンディションはバッチリだ。
早く“シャバ”でステーキを食したいものである。
翌日01/29、退院予定の日。
その日は6時に起きて早めに荷支度をまとめ終えた。
その後する事もないのでYouTubeを観てたのだが、7時過ぎに気分がムカムカとしてきて「おぇ」っとえずいてしまった。
どうも胸がいっぱいで気分が悪い。
シスプラチンの翌日から続いた船酔いの様な感じだ。
「今日退院なのに…」
いくら私がスケベだからって、看護師さんのケツを眺めるのにも飽きた。
私だって早く退院したい!
少し様子を見ようと8時になり、朝食が運ばれてきた。
「おはようございますー!」
今日も助手さんは元気いっぱいだ。
その笑顔に応えたい所だが、朝食を目にした瞬間に気分が悪くなった。
「申し訳ないですがそのまま下げてください…」
手もつけずご飯を下げさせるとはどういう育ちをしてるんだ!
しかし、こちらも限界なのである。
ナースコールを押して気分が悪い事を伝える。
どうします、退院されますか?と言う問いに、予定通りしたいと伝える。外の世界に帰りたい!
しかし気分は良くなるどころかどんどん悪くなってくる。
結局、回診に来た先生と相談した結果退院は延期となった。
担当医曰く、頻度は少ないがシスプラチンの遅延性の副作用が7日目の今に出たかもしれないと。
先生は、1週間とは言わず、2週間入院する人も多いですからと励ましてくれた。
明日だね今日だねと言ってくれていた看護師さん達と顔を合わせるのが恥ずかしかったが、「家でしんどくなるより良かったじゃない」「あんたは強がるから!」と励ましてくれた。
2週間もいると、看護師さんももうタメ口だ。(笑)
その日は結局放射線治療に行ったのみで、その他は今(16時)までずーっとベットで寝込んでいた。
目が覚めると、吐き気止めが効いたのか少し気分は良くなった。
そうとなると朝も昼も食べてない分腹が減った。
売店までいくのも面倒臭いし、食事は変わらず取れそうにない。
むくりとベッドから起き上がり、近くの自販機に行く。
腹が膨れるかもとPEGを作ってからしばらく止められていた炭酸飲料を飲んだ。
コカコーラはやっぱり美味い!
気分も少し落ち着いたところで、スマホに通知が入ってる事に気付く。母からだ。
「プレゼントが届いているよ!」
Amazonの欲しい物リストからブログの読者さんが送ってくれたようだ!
退院が延期になり沈んでいた気持ちがパッと晴れた!
送り主の方は同病の方のようで応援のメッセージまで頂けてとても嬉しかった。
プレゼントという物は何歳になっても嬉しいが、「同じ病気の方」からという気持ちが本当にうれしかった。
今の私に出来る事は少ないが、頑張って情報を発信し続けなければと思った。
退院したらこのIHで家族と鍋をしたいなと思う。
具沢山のパエリアとかもいいな。
食べれないなんて事が増えた今、食の大切さを痛感する。
「がん治療のための食事」なんて本も買ったので、今後自分で作る食事に関しても記事に出来たら面白いな。
今日は悲しいこともあったけれど、仲間の方のサプライズのお陰でとても嬉しい事があった一日だった。
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