24歳でがんになった。~Return Match~

24歳にして突然の上咽頭癌ステージ4の宣告。その時私は〝がん患者〟になった。

バイクがやってきた

事故をして、

もうバイクを降りようと思ったのが1年半前。

 

また事故をするのが怖い

周りに迷惑をかけれない

 

バイクそのものに対してはポジティブなイメージを損ってはいなかったのだけれど、一度事故を起こしてしまうとダメージが大きく、降りるという選択肢しかなかった。

 

でも、月日が経つにつれてバイクに乗りたいという気持ちは大きくなっていった。

街中でいつもバイクを目で追っている自分がいた。

 

その日、いつものように病院で受けた検査結果を聞くために先生に電話した。

予約していた時間なのに、

先生は「折り返します」と言って切ってしまった。

 

そんな事は初めてで、

何か話があるんじゃないか?と

待っている時間が長く感じた。

 

もし再発したら?

でも私はモットーである「もし一年先にベッドの上に戻っていても、なるべく後悔のない人生を過ごす」に従い生きてきた。

 

まぁ、さほど不満もない…

しかし「バイクに乗りたかった」と思った。

それは自分の素直な気持ちだった。

 

結局、検診結果の件に関してはただ先生がお忙しかっただけで何もなかった。

私はそうしてまたしばらくの時間を許された。

 

それからの私は早かった

自分の思ってあるバイクを見に行って、

すぐに決めてきた。

 

真冬にバイクを買う人は少ないと思うが、

春になると乗りたいと思う人が増えるので、

今のうちに買っておこうと思ったのだ。

 

そして、バイクが来た。

人気のあるバイクなので、すぐに手に入るとは思わなかったが縁あってあっと言う間に私の所にやってきた!

 

GROMというそのバイクは、

角のないフォルムとその小ささで如何にも

フレンドリーなバイクだ。

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MSX125 3型、JC92

 

納車の日

大通りを走っていると向かいから

大きなバイクがやってきて、左手を挙げてくれた。

 

あっ、僕か

僕もすっと左手を挙げる。

こんな小さいバイクでも〝仲間〟として迎えられていることが嬉しくて、誇らしかった。

 

街中もサーキットも…

どんなスタイルにもなれるこのバイク。

これからが楽しみだ。

 

とにかく、怪我のないように楽しみたい。

バイクに乗り続けるために…

 

 

 

 

 

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