3年半目の経過観察にいってきた。
大きな問題はないが、
首に放射線を当てた関係から、
甲状腺の機能が落ちているようで、
今後様子を見てもしかしたら飲み薬を服薬していく事になるかも。
◯
いつも診断の結果は電話診察で聞くことになっている。1週間ほどの待ち時間、
主治医から「問題無いですよ」の一言を聞くまでの間、人生や生き死にについて考える。
もし〝また〟死ぬと言われた
自分は何を後悔するだろう?
ありがたい事に自分が死ぬ間際にならなくても
先人が残してくれた思いや考えが、本やYouTubeで簡単に知れる。
やりたい事をリストアップし、それをまとめた。
加えて、
遺書では無いが、自分の持っている財産や保険、連絡して欲しい所など、家族や友人などが必要になるであろう情報は取りまとめ共有した。
この辺は高齢者向けの終活のサイドなどを参考にした。
〝前向きに〟死を意識する、
終わりが来る事を理解しつつ、全力で〝生きる〟と言うことはとても良い事だなと感じた。
一つ困難な試験にも合格し、
今も資格取得の為に勉強する事に取り組んでいる。
◯
〝家族との時間を大切にしなかったこと〟
と言うのは、多くの人が亡くなる直前に後悔する事らしい。
思い立ったが吉日、
5年ぶりに遠方のおばあちゃんの家に行く事にした。
「ばぁちゃん、明日休みだから会いに行くよ」
祖母は山の小さな村に住んでいて、
地元の人で無ければ車で行くのは難しいようなところに住んでいる。
今までバイクで何度か行った事があるが、
今自分の所有している車で行くのは些か難しいと感じた。
(ちなみにこのおばあちゃんちの帰り道で一度バイク事故を起こして入院しているトラウマあり)
「そうだ!レンタルバイクがあるじゃないか」
「あれ?そういえば明日は母も仕事が休み?」
急遽、母に電話をかけて、タンデムツーリングに誘ってみた。
「きゃー!行く行く!嬉しい!」
お母さんはてっきり、バイクの後ろくらい乗った事があるものだと思っていたが、
人生で初の事らしい。
ものすごいテンションでのってきてくれた。
長い間バイクに乗ってきたが、
18歳で初めてバイク屋さんにまでついて来てもらった母親を乗せた事が無かったとは迂闊であった。
そこから、急遽レンタルバイクで二人乗りしやすいバイクで、空きのある車両を探した。
◯
結局、Z900RSという
日本で1番売れている大型バイクを予約した。
最近の相場では200万円近い事もあり、
一バイク乗りとしては〝憧れ〟ではあったが、
まさか乗ってみることになるのは思わなかった。
◯
当日、バイク屋さんに母親と2人でバイクを借りに行った。
久々に見る大型バイク、
普段小さいバイクしか乗っていない自分からするとこんな大きなバイクに乗れるんかいな!?
と思ったが、
母親を乗せる前に1人で軽く試走してみての感想は
なんと素直で軽快なバイク!
これなら2人で走れるなと感じた。
「お母さん、いけるよコレ」
母親に後ろに乗るコツを伝えて、2人でおばあちゃんちへ向かった。
バイパスを流し、山道を走り、
気温もちょうど良く心地よかった。山道はちょうど色づき始め、景色も良かった。
お母さんは「あんたが転んでもまた乗りたい理由がわかったよ」と言っていた。
◯
久々のおばあちゃん、
よう来てくれたと出迎えてくれた。
おばあちゃんは今年で86歳になる。
田舎の人だけあってまだまだ元気だ。
昼飯だって
僕より食べる。
昼飯をもてなしてもらい、
ゆっくりと3人で話した。
◯
2時間ほど話した後、
おばあちゃんと母が話してる間に
1人で山道をバイクで走った。
日本で1番売れている大型バイク、
その理由は走ればすぐにわかった。
自分のイメージしていたビッグネイキッドというかは、
ミドルクラスのネイキッドバイクのような扱いやすさだった。
少しラフにアクセルを開けてもコンピュータがそれを制御してくれる。
ブレーキも強力で走りも申し分ない。
お墓参りに寄ったりしながら、
1時間ほど1人で走って、
またおばあちゃんの家に帰る。
「おばあちゃんも乗ってみない?」
「でもそんなん乗った事ないでなぁ」
と消極的だ。
「僕がヘルメット2個持ってくることはもう無いから、今日乗らんかったら死ぬまで乗ることないで!」
「ほな、乗ってみよか!」
このとびきりの良さが大切だ。
◯
「おばあちゃんどうな?バイクの後ろは」
「初めて乗ったなぁ」
「86歳になってもまだやった事がないもんなんやな、人生って面白いな」
「それにしても速いなぁもう少しゆっくり走らんか」
「30km/hしか出てないんやから、ばぁちゃんのカブと変わらんて…」
「そうかぁ、でも気持ちがええなぁ」
2人で近くのお地蔵様にお参りして、
とことこと散歩した。
おばあちゃんは息子さん(僕の父の弟さん)をバイクの事故で亡くしている。
バイクに関してはネガティブな印象が大きいと思うが、僕の後ろに乗ってみて、何を思ったんだろうか?
◯
あばあちゃんちを後にしして、
無事計画的に街に帰ってきた。
僕はタンデムでツールングを久々にしたけれど、
二人乗れる使用のバイクであればまたこれも面白いなと感じた。
また、自分の用途であれば大型バイクは持て余すし、今の所所有したいとは思わないがレンタルバイクをうまく活用してツーリングを楽しむのまた良いなと感じた。
コーヒーを飲みながら
お母さんは「気持ちいいが、私にはよう乗らんわ」と言っていたけれど、
タンデムライダーは助手席の人間と違って、同じライダーなんだよ。なんて話をした。
バイクを通して
こんなにも近くの人に喜んでもらえるのは嬉しかったし、
これからもバイクに乗れる体でぼちぼち長生きして楽しんでいきたいなと感じた。
お母さんと借りてきたZ900RS
○
それでは今日はこの辺で。
寒くなってきたので皆さんも体調にはお気をつけください。
PS
カワサキプラザでみかけたこちらのジャケットを探しています。和歌山店にはLしかありませんでしたが、一目惚れしました。
カドヤとカワサキのコラボのフライトライダースです。
カワサキプラザさんでこれのMサイズ見かけましたらぜひコメントください!
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