病院で受け取っていた膨大な量の領収書を整理した。
合わせて気になっていた治療費の事もまとめてみた。
がんになった時、いくら必要かと言うのはイメージしにくい物だと思うので参考になればと思う。
一番下にまとめを用意したので、忙しい方は最後だけどうぞ。
前提として私の受けた治療は、保険適応の標準治療であり、団体部屋の最低ランクのベッドのみ使用したため差額ベッド代などは含まれていない。
そして入院中の食事代は入院費と別に一食460円必要である。
よく「月10万円以上支払う必要がない。」「年間10万円以上の医療費で税金が返ってくる」と言うが実際どうだったのか。
「月10万円以上支払う必要がない。」について。
これはよく知れた高額医療費と言う制度の話であり、医療費が高額になった場合、後日払い戻しを受けられると言うシステムである。
詳しくは全国健康保険組合高額な医療費を支払ったとき(高額療養費)
実はこの高額医療費、後から払い戻しではなく、窓口での支払いを限度額までにする方法があり、私はそれを利用していた。
こちらも詳しくは全国健康保険組合医療費が高額になりそうなとき
「限度額適応認定書」と言う物を自身の加入している健康保険組合に交付してもらうだけ。
私の場合、職場の担当者に電話で「治療費が高額になる事が予想されるので、限度額適応認定書を交付していただきたいのですが。」と伝えると、書類を送ってきてくれて送り返し、なんやかんやと2週間ほどして後日郵送で交付されたように思う。
その為5ヶ月間の治療のうち、最初の月のみ一旦の支払いが高額になった。
また、この書類があれば毎月10万円以上支払わなくていいのだなと思っていたのだが、
入院の多かった月は病院に対して18万円近く支払っていた。
病院に対してなので、院外薬局への支払いは別である。
健康保険組合のサイトで調べてみたが、「収入に応じて限度額以上は返って来る」との書き方なので、具体的に金額がいくら以上で返って来ると言う簡単なものでは無いようだ。
次に「年間10万円以上の医療費で税金が返ってくる」だが、
これは医療費控除の話である。
この話、簡単に言うと「年間10万円以上〝自腹で支払うと〟医療費で税金が返ってくる」であり、私はがん保険が降りたのでとんとんになり、結果として自分で10万円以上支払っていないので 、申請できなかった。
最後にいくら治療費を支払ったか。
と言う訳で、私の場合はおおよそ90万円を支払っていたと言う事がわかった。
精子凍結療法と、抜歯を無しとした場合でも約82万円である。
高額療養費制度を利用し、最低限の治療を行うにもこれだけのお金を一旦は自分で支払う必要があるのだ。
(実際はがん保険や健康保険の支払いがあったが、一旦私が支払った金額としては上記の通りである。まとめた後、家族にこれくらい支払ったんだよと言うと高額療養費を使ってるのに何故それほど高額な医療費を支払っているのか、おかしいんじゃないのかと言われたが、兎に角私はこの金額を支払ったのだ。)
治療中はそれまで通り仕事を続けるのは難しく、収入は普通下がるだろう。
病院を行き来する交通費も必要であるし、体力的に自炊ができなければ食費も嵩む、今まで我慢してきた分、贅沢をしたい場面だって増える。(憧れのベンツを買うと言う話ではなく、病院の売店で毎日プリンが食べたいし、読みたかった本だって欲しくなると言う話である。)
私のように評判のいい病院を求めて通えないような遠方に出れば、家賃だけでウン十万円とかかった。
がんになると収入は減るのに支出は大きく増えるのだ。
転ばぬ先の杖、皆さんがん保険は入って置いて欲しい…
(そして私は再発の可能性も考えて、ライフプランを組むのであった。)
⭐︎⭐︎ブログランキング参加しております。⭐︎⭐︎
執筆の励みになりますのでよろしければワンクリックお願いします。
⭐︎⭐︎amazon欲しいものリスト公開しております。⭐︎⭐︎
大変厚かましい事は承知ですが、闘病、執筆の励みになりますのでよろしければご支援お願いします。