24歳でがんになった。~Return Match~

24歳にして突然の上咽頭癌ステージ4の宣告。その時私は〝がん患者〟になった。

がん発覚序章②

紹介された大病院でのMRI検査。

担当は知り合いの放射線技師だった。

彼が「耳中心でいいんだな。」と問う。

鼻のつまりも気になっていた私は副鼻腔も撮影してくれとお願いした。

この偶然の依頼が運命を変えることになる。

 

MRIの結果、読影医の所見は〝慢性中耳炎〟に矛盾せず。

しかし私が頼んでいた副鼻腔の写真に、たまたま喉に〝何か〟があるのがわかる。

画像で言えばほんの3枚に、偶然それは写り込んだ。

 

お気楽な私は画像を見ても尚ただの炎症だろうとまだ思っていた。(造影しないとその程度しかわからないので…)

 

紹介元の町の耳鼻科でMRIの画像を見てもらう。

その医者は正直MRIはあまりわからない、更なる検査の必要もあるかもしれないので市民病院に行って欲しいと言う。そうか、もう君に用はない。

 

私の鼻をガバガバにしてくれた先生に別れを告げて

私は数えて5件目となる病院、市民病院へ向かった。

 

市民病院での最初の診察。

持参したMRIの画像を見た耳鼻咽喉科の先生曰く

「中耳炎が耳管(耳と喉を繋ぐ管)を通して波及した物」で良いのではとのこと。

単純MRIで見る感じ、炎症のように見えるので私も納得した。

 

先生は両手で丁寧にスッっと頸部リンパの腫れがないかを調べた後、

念の為見ておきましょうとファイバースコープを出してきた。

 

ガバガバになった鼻にファイバースコープが入っていく。

 

液晶に映し出された〝腫れ物〟

「万が一、上咽頭癌と言う可能性があります。生検をしましょう。」

そこで初めて〝がん〟の可能性を指摘される。

 

鼻から鉗子(ハサミのような物)を突っ込まれ4回引き抜く。

鼻毛を抜いたときのようにブチブチっと嫌な音がする。

 

抜けているのは鼻毛ではなく俺の組織だ。口の中に血の味が滲みる…

 

咽頭癌…?

いやまさか、でも検査をして無い物は無いと別れば安心出来るなとその時は思っていた。

 

「結果は2週間後です。」

涙目のまま私は市民病院を後にした。

 

続きます。

 

 

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