2019/1/2~1/4にかけての入院での抗がん剤治療を終えて、前半戦となる計8回の導入化学療法が終わった。
1/2~1/4の入院は、自分にとって人生初の入院であった。
初めての入院ががん治療という人はあまりいないだろう。
それくらい生まれてこの方大きな病気や怪我をして来なかったのだ。
同室の人は看護師さんとの会話を聞いてると、英語が混じる様なインテリな印象の人だった。
佐藤さんと名乗るその方は長らく海外で仕事をしていたらしく、仕事柄もあるのか何事にも熱心な様で、私が放射線技師とわかるとたくさんの質問を投げかけてきた。
特に印象深かった質問は「本当にステージ4の癌が治るのか、医者は不都合な真実を隠しているのではないか」という事だった。
余命を宣告されていない場合、ステージ4であっても〝末期がん〟と呼ばれる状態ではない事に佐藤さんは驚いていらっしゃった様だったし、その時の顔は本当に嬉しそうだった。二人とも、治療によって改善が見込める二人だったのでその顔色は良かった。
「100%の可能性」を指摘するあたり、文系畑の佐藤さんとはすれ違う事もあったが、何分頭のキレる人なので私の説明をよく聞いてくれたし納得していただけ多様だった。
って、なんで私は病室で放射線技師の仕事をしているのだろう(笑)
私も一人で塞いでいると気も滅入ってしますので、佐藤さんと会話する事でとても楽しい時間を過ごせた。
佐藤さんは、私と同じ上咽頭癌で抗癌剤を初めて2週目という事だったが、私と異なり肌は綺麗で髪も全く抜けていなかったのだが、舌に白い海苔が貼り、口内炎も出来ている様でご飯を食べるのがかなり辛そうだった。
副作用には個人差がある事を実感した。
三日間と短い間だったが、体験の様な感じで軽く入院してきた。
前回の記事から端折り過ぎて申し訳ないが、回数を重ねる毎に体も慣れていくのか1週目の副作用が一番厳しく、それ以降に治療を中止せねばならぬほどの重篤な副作用は出現しなかった。
出現した副作用は
①1週目の治療直後より、膿疱出現(ニキビ、デキモノの様な。)
顔、頭、胸、背中と広い範囲に出現した。
皮膚科の先生にみてもらう様になってから、かなりマシになった。
②3週目より次第に髪が抜ける。
ドラマの様にごっそりと抜けることはなく、少しずつはらはらと抜け落ちて全体的に薄くなった様な感じ。
アホの申し子である私でも、自慢のロン毛が抜け落ちると悲しいのは予想できたので治療開始前に予め髪は短くしておいた。
散髪中、長い髪がごそっと削がれて行くのをみて悲しい気持ちになったのだが、韓国のアイドルも兵隊に行く時はこんな気持ちなのかな…なんてこの顔でアイドルの気持ちになっていた。
写真③の様にトップは長くサイドは短くしたのだが、長いところは擦れて抜けやすい様でどんどん抜けていくのに短い坊主の所はストレスが少ない様で全然抜けない。
感の良い読者は察したと思うが、この抜け方をするとゆくゆくは波平さんになる。
大人しく丸坊主にすれば良かったのに、見せる相手もいないのに格好をつけたせいで波平さんになるのだ。
治療を初めて皮膚が弱くなってからでは剃る事も出来ない、次機会があれば最初からスキンヘッドにしたい。
①が10月半、②が抗癌剤治療直前、③が抗がん剤治療1周目、④が抗がん剤治療4週目。綺麗な目をしてるのは美形になるアプリを使ってるから。現実は死んだ目をしている。笑
ハゲもそうだが、顔の赤みがかなり目立つかな。
治療が終わった後綺麗に治るかが不安。
③高熱は3回のみ。
37.5℃を超えると高熱として抗癌剤治療は延期になる。
免疫力が低下しているからか頻繁に熱が出て、常の体温も37℃前後と高くなった。
高熱が出たうち一回が抗癌剤を行う金曜日に重なった為、一回分延期となり後ろにもう一週追加になった。(その分を正月に行った為、例外的に通院で行う所を入院した。)
④治療当日のみ味覚の違和感。
当日のしばらくの時間だけだった為、それほど問題ではなかった。
味覚がわかりにくい時は、いつもマクドナルドを食べた。
濃いケチャップの味はよくわかったからだ。
何はともあれ、計8回の抗癌剤治療を終えた。
今後の予定は以下の通り。
PEG増設はいわば小手術である。
これは正直気は進まないが、避けては通れぬので仕方がない。
長い治療も半分を終えた。
これからが本番になるだろうし、体への負担も大きくなるだろう。気を引き締めてかからねばならない。
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