24歳でがんになった。~Return Match~

24歳にして突然の上咽頭癌ステージ4の宣告。その時私は〝がん患者〟になった。

夏が来て。

今回の入院中は何の目的もなく、やりたいことをやりたいままに過ごしている。

 

前回の闘病ほど闘志に燃えているわけでもなく、怪我した脚もひとりでは動かすなと言われているので出来ることはない。だらだらと毎日を浪費するだけだ。

 

大抵はコーヒーを飲みながらパソコンやiPadを触って過ごしている。

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そう思えば、スマホもノーパソも無い時代は暇つぶしにも苦労しただろうなと想像する。

本を読む、絵を描く、ゲーム、入院仲間との会話…それくらいしか思いつかない。

よく考えるとこれらの事は全てスマホで出来るのだからすごい時代だ。

そのうち寝たきりでもVRで家に帰れるようになるかもしれないな。

 

画面ばかり見ていてはいけないと、キーボードを叩く手を止めて立ち上がって外を眺める。

この病院はこの辺ではかなり高い建物なので見晴らしがいい。

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中高をこの辺で過ごしたので、見える景色も感慨深いものがある。

遠くに大きな河川を跨ぐ橋が見えた。

懐かしい、100ccのスクーターを手に入れた時に何キロ出るかチャレンジしたんだ。あの時はだれといたっけ…そうそうあの時もあいつがいたんだ。

 

癌があるのがわかった直後のカラオケにも付き合ってくれた心くんだ。

土曜だしなと思いながらコールすると、おうどうしたぁと聞き慣れた声で返事があった。

 

「外にも出れないし、退屈でさ。」と笑うと、

心は「そうかぁ、シャバはもう30℃だぜ。」と言った。

そうか“外の世界”はもう夏になっていたんだ。

癌を告げられた昨年10月から自分の中の時計があまり進んでいない気がする。知らぬ間に季節が変わっていって、1年が終わる…

 

電話を終えたあと数日ぶりに外に出た。

と言っても、病院の中庭を少し歩いただけだけど。

病院の中は寒くていつもカーディガンを羽織っていたけれど、流石に8月の頭となると夕暮れ時でも蒸し暑かった。

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時間を大切にしなきゃなと改めて思った。

足が治る頃は秋だろうか、紅葉を見に行きたいのでハイキングくらい出来るといいな。

 

H様よりプレゼントをいただきました!

ありがとうございます!

 

お陰様で記事にしたかった事の一つ、患者さんが自分自身で画像を管理する方法についてまとめる事が出来ます。

読者様とっても有益な記事に出来る様にがんばります。

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ありがとうございます。大切に使います!

 

 

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